「ギネス級」の甘さ! 福岡・うきはの桃「嶺鳳」

西日本新聞 夕刊

 6月上旬から9月にかけて、約40もの品種の桃がリレー出荷される福岡県屈指の産地うきは市で、「ギネス級」の桃をいただいた。桃を手掛けて35年。筒井正敏さん(55)の作る「嶺鳳(れいほう)」だ。

 大玉で、果肉はクリーム色。口に入れた瞬間、果汁とともに広がったのは、芳醇(ほうじゅん)な香りと、べっ甲あめのような強烈な甘さ。それもそのはずで、普通の品種は糖度12度前後なのに、この桃はなんと21度! ギネス世界記録(22・2度)に、あと少しで手が届くのだ。「これを食べた後は、コーラを飲んでも甘く感じないよ」。筒井さんの説明に大きくうなずいた。

 市場出荷の場合、消費者の口に入る頃に熟すよう、逆算して収穫するのが普通だが、樹上でじっくり完熟させ、甘くなった最高のタイミングを見極めてちぎるのが筒井流。甘さを追求するあまり取り遅れると自然に落下してしまうリスクも。比較的、日持ちするタイプとはいえ、出荷できる期間は10日前後だそうだ。

 ものによっては糖度がギネス記録を上回るときもある筒井さんの嶺鳳。「世界記録の桃」をうたうには、コンスタントにその壁を越えねばならない。昨年、チャレンジを決意した筒井さんは、大阪府に住む記録保持者を招き、仲間たちと研究会を開いた。

 今季、うきはから世界に挑む嶺鳳を味わえるのは、今月30日ごろまで。遠方の方も、産地に足を運ぶ価値あり、です。

 ▼嶺鳳 福岡県うきは市浮羽町山北の「道の駅うきは」で1パック(2個入り)450円前後で販売。同時期、酸味が薄く爽やかな甘さの「なつっこ」、果肉が締まりしっかりとした食感の「川中島白桃」も出荷され、味比べも楽しい。道の駅=0943(74)3939。

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