【ひと】金鷲旗女子で初優勝した富士学苑監督 矢崎雄大(やざき ゆうた)さん

西日本新聞 総合面

 重そうに、でも飛び切りの笑顔で胴上げしてくれた教え子たちを「アウェーの中、一人一人が本当に良く頑張ってくれた」とねぎらった。「監督が選手と一緒に閉会式に参加できる大会って少ないんですよ」と、金鷲旗ならではの喜びを共にかみしめた。

 柔道を始めたのは小学3年生の時。明治大を卒業後、了徳寺学園(東京)に籍を置き、2003年には世界選手権に出場。11年に富士学苑の監督に就任し、初めて高校柔道部の指揮を執った。

 選手たちに言わせれば「勝つことへの執念が半端ない」。試合ごとに細かな問題を指摘し、改善点を模索する。同じく柔道家で世界選手権への出場経験を持つ妻の仙子(のりこ)さん(40)も外部コーチとして指導。二人三脚でチームを引っ張ってきた。2年前からは選手寮に隣接する家で暮らし、仙子さんは寮監としても選手をサポートしている。

 自然豊かな山梨の環境も力に変えてきた。毎週月曜と金曜の朝練は、学校近くの400段の階段を上り下り。全員に「5人抜き」できる体力、精神力を身に付けさせたつもりだ。

 春の全国選手権を初制覇。金鷲旗も初優勝で2冠を手にした。「(現3年生が1年生だった)2年前は、とてもじゃないが優勝できる力はなかった。子どもたちは、すごい」。確かな成長ぶりに驚きながら「インターハイも優勝して、高校3冠を狙います」と勢いに乗る。

 仙子さんと小学生の長女、幼稚園児の長男の4人暮らし。休日は「息子の遊び相手が仕事です」。39歳。

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