旧都城市民会館解体始まる 菊竹清訓氏設計 差し止め仮処分は却下

西日本新聞 社会面

 宮崎県都城市は23日、戦後日本を代表する建築家の一人、故菊竹清訓氏が設計した旧都城市民会館の解体工事を始めた。住民の一部からは解体方針の再考を求める声が出ていた。10月にも大屋根部分の解体に着手し、来年3月までに更地にする。

 1966年に完成した会館は、鉄骨造りの大屋根に放射状に並んだ梁(はり)が特徴で、時代や用途に合わせて建築も新陳代謝するという菊竹氏らの理論「メタボリズム」の代表的建築物。保存に多額の費用がかかることから解体を決めた。初日は業者が内装や仮囲いフェンスを設置するため、木や庭石の撤去作業を始めた。

 一方、市民団体「都城市民会館世界遺産をめざす市民の会」は、宮崎地裁都城支部に解体工事差し止めを求める仮処分を申請していたが、同支部は今月19日に却下する決定をした。市民の会代表で1級建築士の平川靖三(やすみ)さん(57)は「即時抗告を検討している。会館は文化的価値が高く、市は再考してほしい」と話している。

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