シニアサッカー兄弟で全国V 「福岡とびうめ」大塚哲雄さん、充敏さん

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 数え年齢50歳以上のシニアサッカー全国大会「JFA第18回全日本O‐50サッカー大会」が6月29日~7月1日、熊本県大津町の運動公園「スポーツの森 大津」であり、県代表の「福岡とびうめシニアサッカークラブ」が優勝した。福岡とびうめの優勝は2年ぶり2度目。チームをけん引したのは主将の大塚充敏さん(55)と、兄でコーチの哲雄さん(60)。充敏さんは「各選手が自分の役割をきっちり果たしたからこその栄冠」と話す。

 県内のシニアサッカーは40歳以上が約20チーム、50歳以上が約10チームあり、県リーグで競っている。福岡とびうめは「福岡四十雀(しじゅうから)」(北九州地区)、「三宅シニア」(福岡地区)、「とびうめシニア」(同)の3チームの50歳以上で結成。全国大会にチャレンジし始めた3年前から毎年、九州代表を勝ち取ってきた。

 初出場の年にいきなり準優勝、2年目は優勝と順調にステップアップして迎えた昨年大会だったが、予想外の予選リーグ敗退。けが人が多かったのが敗因と考え、今年は自己管理を徹底した。「2週間に1度のチーム練習だけでカバーできない。日頃の個人練習から意識を高く保つよう声を掛け合った」と充敏さん。その成果か、チーム全員で最後まで戦い抜き、2度目の栄冠にたどり着けた。

 チームの特徴は守備力の高さ。今年は県予選から九州、全国大会決勝まで10試合すべて無失点。その秘訣(ひけつ)を充敏さんは「メンバーの仲の良さ」とみる。仲が良ければまとまりが生まれ、チームにどう貢献できるか考える。「きつくても相手を追い掛けたり、ぶつかったりして、頑張って役割を果たすことが重要」。特に体力が落ちてきたシニアサッカーでは、勝利に欠かせない要素だという。

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 発足時からの主将で、この4年間の県、九州、全国大会を全試合フル出場してきた充敏さんが大黒柱なら、準優勝した1年目と優勝した2年目の監督で、昨年からはコーチとして貢献する哲雄さんもチームの要。

 哲雄さんは久山中でサッカーを始めると、福岡商業高、福岡大でプレー。卒業後も篠栗町役場に就職する傍ら県選抜チームで国体に出場するなど“サッカー愛”は変わらず、現在は県サッカー協会常務理事も務め、後進育成にも力を注ぐ。

 充敏さんも久山中から福岡商業高、福岡大と兄の後を追い、教員になった後も県選抜で国体準優勝を果たすなど活躍。「兄は頼りになる良い目標。兄弟で張り合うというより、信頼すべき存在」と充敏さんが語れば、哲雄さんも「(弟は)とにかく真面目で熱い男。チームに絶対に欠かせない」と全幅の信頼を寄せる。

 「一人では勝てない。チームで競うのがサッカーの魅力」と同じ価値観でピッチに臨む兄と弟。「この年齢まで兄弟で同じ趣味を楽しめるのは幸せ。これからも励まし合って続けていければ」。半世紀近くもともに「サッカーの兄弟船」をこぎつづける2人は、きょうもグラウンドでボールを追い続ける。

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