日米韓同盟に揺さぶり 北朝鮮 弾道弾2発、新型か

西日本新聞 総合面

 【ソウル池田郷】韓国軍合同参謀本部は25日、北朝鮮が同日午前5時34分と同57分(日本時間同)に東部虎島半島付近から日本海へ向けて2発の飛翔(ひしょう)体を発射したと明らかにした。飛翔体は高度約50~60キロに達し、1発目は約430キロ、2発目は約690キロ飛行して日本海に落下した。韓国大統領府は国家安全保障会議(NSC)の常任委員会を開き、2発は短距離弾道ミサイルとの見方を示した。

 防衛省は25日、「日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイルの飛来は確認されていない」と発表。韓国の聯合ニュースによると、2発は北朝鮮が5月に発射した新型短距離弾道ミサイルと、同型か改良型とみられる。2発目の飛行距離は韓国全土に加え、日本の本州や九州の一部に届くという。

 北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは、米朝首脳が6月30日に南北の軍事境界線のある板門店で会談し、非核化交渉再開に合意して以降初めて。発射の狙いについて、再開後の交渉を有利に進めるための揺さぶりとの見方が出ている。

 米韓メディアによると、北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は8月に開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に参加しない方針を議長国のタイに伝達した。李外相が同会議に参加すれば前後にポンペオ米国務長官と会談するとの見方もあったが、非核化交渉の早期再開は困難とみられる。

 岩屋毅防衛相は25日、弾道ミサイルなら国連安全保障理事会決議違反との認識を示した上で「非常に遺憾。引き続き警戒監視に万全を期す」と述べた。韓国国防省報道官は「(ミサイル発射は)朝鮮半島の軍事的緊張緩和に向けた努力の助けにならない」と、北朝鮮に自制を促した。

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