「がばい旋風」再び 07年全国Vエース久保さん指揮

西日本新聞 社会面

 「がばい旋風」を再び‐。第101回高校野球選手権佐賀大会決勝が25日、佐賀市であり、佐賀北が鳥栖を破り、5年ぶりの甲子園出場を決めた。監督は2007年に佐賀北のエースとして甲子園初優勝を果たした久保貴大さん(30)。かつての自分たちのように、試合を重ねるごとにたくましさを増した後輩たちの胴上げを受け「当時と同じくらいうれしい」と指揮官は言葉を詰まらせた。

 07年の甲子園では全7試合に登板して優勝に貢献。無名校の快進撃は「がばい旋風」と騒がれた。大学進学後、社会人野球に進んだが指導者としての道を模索。高校教師となり母校に着任し、甲子園に3度導いた恩師の百崎敏克さん(63)の後任として、17年の夏の県大会後バトンを受けた。

 監督の経験はなく、当初は迷いもあった。試合でも継投などの采配を巡り、選手の不満の声も聞こえた。「彼らの勝ちたい気持ちに応えられない」。悩みは深かった。それでも一人一人と向き合い、技術面や戦術の考え方をぶつけ合った。次第にわだかまりが解け、信頼できる関係になった。

 迎えた2度目の夏。ノーシードで迎えた初戦、選手たちは“伝統”の粘りを見せて強豪校を逆転で破り波に乗った。試合を見てきた百崎さんは「ばたばたせず堂々と戦った。甲子園の優勝経験が生きている」と教え子にお墨付きを与えた。

 小野颯真主将は「監督は戦い方を知っている。アドバイスを聞いて頑張る」。夢舞台での旋風を誓った。

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