学芸員語りまーす 「富野由悠季の世界」展(3) 映像生んだ綿密さ 直筆絵コンテ

西日本新聞 もっと九州面

富山県水墨美術館・若松基さん

 肩書は水墨画を中心に日本の近代以降の「美」を紹介する富山県水墨美術館(富山市)の学芸課長。富野氏の作品とどう結びつくのか。

 ガンダムシリーズの口火を切ったテレビ版「機動戦士ガンダム」の放映時、人気キャラクターとなった主人公のアムロ・レイと同じ15歳だった。「直撃世代です」と笑う。テレビや映画を食い入るように見つめたという。

 「『これだ。子どもだましではないリアルなアニメが見たかった』と直感した。映像と物語が一体化して心に残った」と振り返る。

 展覧会の準備をする中で富野氏直筆絵コンテの役割の大きさを痛感した。担当した「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(88年)でも、戦闘シーンなどを巡り富野氏が細かな指示を積み重ねた数多くの絵コンテを展示した。「何十回見ても、また新たな発見がある」という映像の基になったのが綿密な絵コンテだ。

◆展覧会「富野由悠季の世界」 9月1日まで、福岡市中央区大濠公園の市美術館。ポスター、セル画、イラスト原画など約3000点を展示。名場面集も上映する。西日本新聞社など主催。一般1400円、高大生700円、小中生500円。市美術館=092(714)6051。

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