日田祇園、国際交流の舞台に 韓国人学生、港町男衆に 台湾RCメンバーも巡行

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 300年以上の歴史を誇る日田市の「日田祇園祭」(27、28日)を経験しようと、市内企業でインターンシップ中の韓国人大学生、李燦宰(イチャンジェ)さん(21)が港町の男衆の一員として参加している。JR日田駅前で25日にあった「集団顔見世」では台湾のロータリークラブメンバーが巡行を体験。伝統行事は国際交流の舞台にもなっている。

 李さんは6月末に来日、今月からインターンシップ生としてみそ・しょうゆ醸造「まるはら」で働いている。同社員が所属する港町山鉾振興会の準備に積極的に参加。山鉾に人形が飾られた21日以降、山鉾が納まる小屋で毎晩、番をする「山番」にも行き、先輩らと時間を過ごした。

 「みんなで準備をして、一緒にごはんを食べて、酒を飲んで、関係が深まっていく。いいね」。みんなからは「チャン」の愛称で呼ばれ、片言の日本語ながら会話をして祭りの伝統や日本語、ギャグも教わる。集団顔見世が終わって同町に戻ると、「お疲れさまです」と言って缶ビールを配り、乾杯後は男衆と談笑しながら巡行後の至福の一杯を味わっていた。

 同振興会の桜木光生会長によると、同町で海外の人が準備から携わることは初めてという。「みんなに解け込んで、祭りをつくり上げていく一員だ。町の人たちも良い影響を受けている」と話す。「私は韓国人だけどみんな優しい。お祭りがすごく楽しみ」と李さんは笑顔で話した。

 日田中央ロータリークラブ(山口則行会長)の姉妹クラブ、台北市西南区ロータリークラブの会員や家族ら24人は、平成山鉾の集団顔見世に合わせた巡行に参加した。男性は法被をまとって地元住民らと巡行に同行し、女性は浴衣を着て山鉾の写真や動画をしきりに撮影した。平成山鉾に乗った楊克禮(ヤンクーリン)さん(62)は「大きくて素晴らしい装飾がされた山鉾に乗れて感激。台湾の友人たちにも早速自慢した」。山口会長も「たくさんの人が日田に来てくれて非常にうれしい。両クラブの関係をより深められた」と話した。

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