高校生ら被爆体験描く 長崎工の美術部員やOB 惨状を聞き取り再現

西日本新聞 長崎・佐世保版

 被爆の実相を長崎工業高の美術部員が絵で表現した「語り継ぐ被爆体験イラスト作品展」が29日から、長崎市平野町の長崎原爆資料館円形パビリオンで開かれる。卒業生6人を含む14人が被爆者からあの日の体験や「核兵器なき世界」への思いを聞き、作品へのアドバイスも受けてそれぞれ描き上げた。8月5日まで。

 長崎平和推進協会が市から受託している「語り継ぐ被爆体験(家族・交流証言)推進事業」の一環で、部員たちは昨年11月に創作に着手。被爆体験の継承活動に取り組む深堀譲治さん(88)、山脇佳朗さん(85)、大庭義弘さん(79)とそれぞれ2度、面談の機会を得て、原爆が落ちた瞬間の様子のほか、熱線で黒こげになった少年の惨状などを油性の画材や絵の具を使い再現した。

 生徒らは23日に長崎市役所を訪れ、田上富久市長に作品完成を報告。部長で3年の渡辺めぐみさん(18)は「自分たちが実際に見たものでなく、被爆者が見た物を作品にするのは大変だった」。作品づくりに協力した大庭さんは「自分の体験がより伝わるよう、気持ちを込めて体験を伝えた」と話した。

 作品展は無料で見学できる。

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