厚かった中村学園女子の壁 柿元(守谷)悔いなし 3年分の成長見せた

西日本スポーツ

 ◆玉竜旗高校剣道女子決勝:中村学園女子〈大将同士〉守谷(26日・福岡市照葉積水ハウスアリーナ)

 昨年と同カードとなった決勝で、守谷(茨城)は中村学園女子(福岡)に敗れ悲願の初優勝を逃した。

■福岡県出身

 3年連続で中村学園女子に屈した。1年生から守谷の大将を任された柿元冴月(3年)は優勝インタビューが響く会場の隅で泣き崩れた。「今年が一番、チャンスがあったから…」。決勝の大将同士の一戦は延長3回の死闘。紙一重だった。

 大旗は近くて遠かった。「彼女が一番取りたかったタイトルだったでしょう」と塚本浩一監督は胸中を思いやる。福岡県那珂川市の那珂川北中3年時に全国中学校大会個人戦を制し、守谷に進学。最初の夏。上級生の責任も背負った1年生大将は初の出番となった準決勝で副将に敗れた。2年時は決勝でまたも相手の副将に1本負けし、涙をのんだ。

 3年目の夏。最初の出番だった6回戦の樟南(鹿児島)戦では、大将同士で貫禄の2本勝ち。決勝は過去2年と同じように中村学園女子の副将との戦いに登場したが、胴で1人を抜いた。それでも郷里の宿敵の壁は厚かった。

 優勝インタビューが終わらぬうちに柿元は立ち上がった。「自分が泣いていても何も始まらない」。後輩たちに「ごめん」と言うと、泣きやまない副将の内藤栞(2年)を慰めた。「あれが彼女の強さ」。塚本監督がうなずく。柿元は3年間を振り返り「心の面でも成長させてもらった。だから今日は(中村学園女子の)大将をひきずり出せた」と感謝した。

 「悔しかったけど、(福岡時代の)先生や中学の友だちが応援にきてくれて感謝しかないです」。もっと強い姿を熊本が舞台の全国総体で見せる。 (向吉三郎)

PR

PR

注目のテーマ