文武両道まい進16強 玉竜旗女子 城南大将・御手洗さん

西日本新聞 社会面

 全国の高校剣士の頂点を決める玉竜旗高校剣道大会女子最終日の26日、城南(福岡)がノーシード校で唯一、16強に名を連ねた。原動力となったのは2年生大将の御手洗さくらさん。幼少時から剣を握り、強豪校への進学の道もあったが、文武両道を追い求めて地元の県立進学校を選択した。シード校を破り、仲間と新たな景色を見たことで、自らの「剣の道」に間違いはなかったと確信している。

 16強入りを決めた5回戦の後、仲間から頭をなでられると、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。「すごいよ」「ありがとう」。感謝の言葉に笑みがはじける。大会がオープン参加となった1983年以降、過去最高のチーム成績を喜び合った。

 3回戦でシード校の高鍋(宮崎)を破り勢いに乗った。5回戦の相手は全国選抜大会で8強の磐田西(静岡)。2敗2分けと追い込まれ相手中堅からの対戦に。大将までを面や胴で破って3人抜きを決めた。下馬評を覆す逆転勝ちに会場が一気にどよめいた。

 大会に懸ける思いは人一倍強かった。掲げたのは今回達成できた16強進出。憧れの先輩がいる福翔(福岡)と対戦できるからだ。先輩は3年の双子剣士・深江ゆいさんと、まいさん。那珂川北中(福岡県那珂川市)で共に汗を流した。深江姉妹は団体戦で全国大会を優勝。御手洗さんも九州大会で団体3位に入った。

 そんな中で選んだ進学先は城南。2016、17年度は1回戦で敗退していた。学業との両立と、姉の指導の縁で幼少期から慕う新原紀子監督(45)を「日本一にしたい」との思いで決めた。経験もまちまちな部員たちと剣を振る毎日だが、父の淳さん(55)は「意外なほど迷いはない」。

 6回戦、念願の福翔戦では深江姉妹と直接当たることなく敗れたのが心残りとなったが、大旗への挑戦は来年あと1回ある。「今年みたいに大好きなチームをつくりたい」。共に涙を流した後は、笑顔に戻って仲間を励ました。

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