国宝「金印」2000年前の輝き 研究者、同じ技法で再現

西日本新聞 社会面

 2千年前の技法を使い製造した国宝「金印」の再現品が27日、公開された。実物のデータや写真を基に考古学者や鋳金の専門家などでつくる九州鋳金研究会(会長・宮田洋平福岡教育大教授)が昨年から制作に取り組んでいた。

 史書には、中国・後漢の皇帝が57年に倭(わ)の奴(な)国王に印章を贈ったと書かれている。志賀島(福岡市東区)出土という金印がこの印とみられているが、後世の贋作(がんさく)という指摘もあり、「本物」と実証しようと福岡市のNPO法人が研究会に製造再現を要請していた。

 蝋(ろう)型を使い木炭を燃料にするなど古代中国にあった技法で本体を鋳造。蛇をかたどったとされるつまみ部分のデザインや「漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)」の印面部分もたがねなど昔からある工具を主に使って整えた。

 試みた鋳造は計7回。宮田会長は「印面部分はかなり本物に近づけた」と話している。

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