山に入るときには必ず国土地理院の「2万5千分の1地形図」を持って行く

西日本新聞 社会面

 山に入るときには必ず国土地理院の「2万5千分の1地形図」を持って行く。スマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)が発達しても、だ。縦46センチ、横58センチと大きめだが、折り畳めばハンカチくらいのサイズになる。透明のポリ袋に入れておけば、吹雪の中でも確認できる。

 その地形図に誤記が見つかった。九州新幹線西九州(長崎)ルート建設に伴う渇水対策で工事主体の鉄道・運輸機構が井戸の試掘をした際、ないはずのトンネルがあり、天井を突き破った掘削機が特急列車に接触した。地形図では約80メートル北側、とされていた。

 地理院によると、このトンネルが地形図に登場したのは工事中だった1970年。工事主体は、機構の前身の日本鉄道建設公団。公団側の資料が誤っていた可能性があるという。何とも皮肉な話だが、地形図は避難場所などを示す防災マップのベースにもなる。人命を左右する情報の誤記は許されない。 (重川英介)

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