光と音、武雄に夢空間 御船山楽園で催し デジタル駆使、五百羅漢像照らす

西日本新聞 夕刊

 佐賀県武雄市武雄町の国指定の名勝地「御船山楽園」で、光と音が織り成すイベント「チームラボ かみさまがすまう森」が開かれている。「チームラボ」は東京のアーティスト集団で、約50万平方メートルの庭園と廃虚の浴場を舞台に幻想的な空間を作り出す。開催5年目で、今年から昼間も観覧できる。11月4日まで。

 日暮れ時、園内に入ると御船山を借景にした池の水面が色とりどりに輝いていた。デジタルの色彩の中に小舟が進み、光のコイが泳ぐ。ふわりとハスの葉が開き、また静けさが戻る。

 月明かりの中を進むと、小道が赤や青に淡く照らされた。人が通り過ぎると明滅する感光式の照明だ。鮮やかに花々が咲く巨岩や滝はデジタルを駆使した「幻影」。園内のツバキやアジサイの群生も、光の中で違った表情を見せる。1300年前に名僧行基が彫ったという五百羅漢像も、光と影のコントラストの中で一層の存在感を放っている。

 御船山楽園ホテル側にあるレトロな浴場跡では、四季の花の姿を映し出し続ける展示「廃墟(はいきょ)の湯屋にあるメガリス」を初公開。絶滅危惧種の動物を投影する展示もある。園内の茶屋では同県嬉野市の茶師、松尾俊一さん(41)がブレンドした冷茶を出し、泡立てた水面には光の花が咲く。

 チームラボは2001年創業で、映像作家や音楽家、建築家など650人でつくる専門集団。国内外で幻想空間を生み出している。代表の猪子寿之さん(42)は「アートを美術館から飛び出させたかった。みんなが森の中をさまよって体感してほしい。世界の見え方が変わってくるはず」と話す。午前11時半~午後10時半。大人平日1200円、土日祝日と盆期間は1400円、中高生800円、小学生600円。詳細は御船山楽園=0954(23)3131。

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