福岡第一2度目V ライバル大濠に「絶対勝ちたかった」

西日本スポーツ

 ◆玉竜旗高校剣道男子決勝:福岡第一〈大将同士〉福岡大大濠(29日・福岡市照葉積水ハウスアリーナ)

 2008年以来の福岡勢対決を制した福岡第一が11年ぶり2度目の優勝を飾った。大将同士の一戦で田城徳光(3年)が延長3回の末に勝利。父の田城昌彦監督とともに日本一に輝いた。

 無我夢中で面を打ち込んだ。福岡第一の田城と福岡大大濠の池田虎ノ介(3年)による大将同士の決戦。延長3回の紙一重の勝負で田城が鋭い面を決め、勝敗を決めた。「最後は思い切って気持ちで挑んだ。体が勝手に動いた」。2008年以来11年ぶりの優勝を父の田城昌彦監督とともに手にした。

 新チームになって以降、福岡大大濠との対戦成績は試合前まで3勝4敗。7月の九州大会準決勝で敗れ、負け越して臨んだ大会だった。「4勝4敗にするには今日が最後。絶対に勝ちたかった」と田城。県大会個人戦で負けた「一番のライバル」への思いも優勝につなげた。

 父子の関係に悩みもあった。コーチだった父は昨年の玉竜旗の後、08年の初優勝に導いた江崎久総監督から指揮を引き継いだ。過去にも監督を務めた時期もあったが、一年を通じてチームを率いるのは初めて。ただ部員たちは当初「田城のお父さん」という意識を持って接していたという。主将に就いた田城は「お父さんじゃない。先生という意識で臨もう」と部員に呼び掛け、自身の意識も変えた。

 人生で初めての主将。まとめ方が分からずに悩んでいた時に、練習に訪れた昨年の世界選手権日本代表主将の大城戸知(大阪府警)から「チームをまとめるには一人一人の性格を理解すること」と教わった。昨年全日本選手権を連覇した西村英久(熊本県警)からも技術指導を受けるなど父子で試行錯誤しながら、チームを築いてきた。

 江崎総監督は長男、次男がいた03~06年に親子優勝を狙ったが果たせなかった。田城親子の快挙に「3年間、親子で一生懸命朝から休みなく頑張っていた」と歓喜の輪を見守った。

 地元福岡で新しい時代の最初に名を刻んだ福岡第一。優勝後も緊張が解けず硬い表情だった田城は、父を力強く胴上げし、飛び切りの笑顔を見せた。「インターハイも優勝します」。自信をつけたチームが2冠を狙う。 (広田亜貴子)

   ◇     ◇

 先鋒・山田将太(3年)相手先鋒が10人抜きで勢いに乗っていたので、絶対に自分が止めるという気持ちで臨んだ。出られなかった人の分まで頑張ろうと思った。

 次鋒・中峰啓太(3年)福岡大大濠は何度も戦った相手。最後に勝ててとてもうれしい。自信を持って全国総体に出られる。弾みがついた。

 中堅・斉藤光志郎(3年)いい形で後ろに回せば絶対に勝てると思っていた。通っている道場の先生やサポートしてくれた保護者に感謝を伝えたい。

 副将・谷口隆磨(3年)今まで苦戦してきた福岡大大濠に勝てたのが一番うれしい。でも自分が決められなかった悔しさも残る。全国総体では気持ちで負けない。

 大将・田城徳光(3年)決勝は自分の仕事をするだけと思っていた。絶対に勝つという気持ちで臨んだ。

 林智輝(3年)苦しいことがたくさんあったので本当にうれしい。先鋒で挑んだ試合でチームが勢いづくような剣道をできた。何よりも監督と大将に感謝したい。

 川上晏平(2年)出番はなかったが、3年生の先輩のすごい試合を間近で見られて、良い経験になった。来年も勝てるように自分も成長したい。

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