鳥栖の造園家がドイツで庭修復 ピアノ縁で市が3人派遣

西日本新聞 佐賀版

 鳥栖市は28日、ドイツ・ツァイツ市の日本庭園を修復するため、造園家3人を派遣した。第2次世界大戦中に出撃前の特攻隊員が弾いたとされるドイツ・フッペル社のピアノが縁となって両市は交流を続けており、水害などで傷んだ庭園を再生することになった。

 派遣されるのは、市緑化協力会の高取忠彦さん(75)と増田隆彦さん(51)、末次圭吾さん(48)。28日に出国、8月3日までドイツに滞在する予定。

 鳥栖市がフッペル社のピアノを保管していることから、同社があったツァイツ市と2000年ごろから交流。03年にはツァイツ市の要請を受け、鳥栖市が高取さんらを派遣し、古城近くの公園の一角に、福岡県太宰府市の光明禅寺をイメージした枯山水庭園(約千平方メートル)を完成させた。砂や浮島で漢字の「心」を表現したという。

 13年6月にツァイツ市を襲った大雨で庭が冠水し、今年3月の嵐で竹垣の一部も倒れた。完成から15年以上が経過した庭には傷みも目立つため、鳥栖市は国交省のモデル事業を活用し、3人を送った。

 26日に鳥栖市役所であった結団式で、高取さんは「15年前、現地の人に『日本の精神を学んだ』と言ってもらった。竹垣の修復などは至難な面もあるが、懸命に務めたい」と語った。

 式には、両市の子ども相互派遣事業としてツァイツ市にホームステイする鳥栖市の中高生も参加。7人が8月中旬までドイツの生活や文化を体験する。

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