清掃センター新施設予定地は白紙 日田市「住民との合意困難」

西日本新聞 大分・日田玖珠版

現在の市清掃センター。建て替え先は「白紙」になった 拡大

現在の市清掃センター。建て替え先は「白紙」になった

 日田市は30日、現在の市清掃センター(同市緑町)敷地内で建て替えを計画していた新施設の予定地をいったん白紙にすると発表した。「住民の反対は根強く合意は困難」と判断した。今後、予定地の再公募も含めてスケジュールを見直すが、2023年度の稼働を目指した当初計画は少なくとも1年は遅れる見通しだ。

 市によると、ごみ焼却施設の耐用年数は30~40年で、現施設は稼働から29年が経過。市は、有識者らでつくる選定委員会の報告を受け昨年4月、新施設を現施設敷地内に建て替えることを決めた。地元の住民組織「五和振興協議会」は11~18年度、施設建て替えの際は地元と十分協議することや、現施設の移転を市に要望。市は「必要性を理解してもらえるよう議論したい」としていた。

 市は関係する2自治会に計4回の説明会を開催、自治会長らとの協議も重ねた。しかし、住民側には現施設を建設する際の経過へのわだかまりや、過去に全国的に問題になったダイオキシン類を含む排煙への不安などがあり合意形成は難航。今月26日に原田啓介市長が住民の代表者らと協議し「今後、協議を重ねても住民の意思は変わらない」と判断した。

 原田市長は「建設当時の不信感があり理屈で説得は難しい。いつまでも協議を続けるわけにもいかない」と説明。同振興協の川崎邦輔会長は「もっと地元の意向を聞きながら予定地を決めてほしかった。約30年間、不安を抱えてきた住民への日頃からの丁寧な対応が欠けていたように思う」と話した。

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