「日韓 草の根交流絶やすな」 東九州龍谷高生イベントに派遣へ

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 東九州龍谷高(中津市)の女子グループ「ナムナムガールズ」が8月1日から5日間、韓国・驪州(ヨジュ)市で開かれる青少年の交流イベントなどに参加する。日韓関係が悪化する中、「草の根の交流を絶やしてはならない」と周囲が協力して調整し、派遣を決めた。同市の中津中央ロータリークラブも今夏、例年通りに韓国・大田市と青少年の交流事業を実施しており、“逆境”でも地道な民間交流が続いている。

 東九州龍谷高は浄土真宗の開祖・親鸞の教えを教育理念としており、ナムナムガールズは2015年、仏教の教えを歌とダンスで伝えようと同高の宗教部と聖歌隊の有志が結成。これまでに全国120カ所で公演し、オリジナルCDもリリースしている。

 参加するのは、アジア仏教徒協会(福岡市)と韓国の仏教団体が、青少年の相互理解を深めようと04年から両国で相互開催している「パーラミータキャンプ」。今年は韓国の若者約600人が参加。ナムナムの海外遠征は初めてで、8月4日のミュージックフェスティバルで歌を披露、ソウルで寺院宿泊なども体験する。

 協会によると、北朝鮮情勢の緊迫化により2年連続で中止していたが、今年7月、韓国側から「万全の態勢で迎える。安心して来てほしい」との要請を受けた。協会から参加を打診された顧問の紅楳聖(こうばいしょう)教諭(44)は保護者の同意を得られた8人を派遣することにした。紅楳教諭は「厳しい時期だが、日韓友好の一助になれれば」と期待。夏休み返上で練習に汗を流すキャプテンの2年中村彩花さん(16)は「親からも背中を押された。初の海外公演なのでフレッシュな姿を見てほしい」と前を向く。

 韓国・大田市のロータリークラブと1995年から青少年の交流事業を続ける中津中央ロータリークラブは今年も、26日から大田市の中高生4人を招待。到着した日には中津市民花火大会を見学した。高校2年の厳詳現(オムサンヒョン)さん(17)は「花火は初めて。日本をいろいろ見たい」と目を輝かせた。引率する柳戴福(リュウジャイフク)さん(54)は「リーダーたちの考えはあるだろうが、民間には韓日の未来を見据えた視点が大切」と冷静に語った。

 29日からは中津市内の高校生5人が大田市に派遣されており、クラブの大賀重毅会長(65)は「お互いに我慢しながら交流を続けることが、政治に左右されない強い日韓関係を作ると信じている」と語った。

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