明治の駅長宿舎がホテルに 観光列車とセット JR肥薩線

西日本新聞 熊本版

8月2日にオープンする古民家ホテル「星岳」(奥)。手前の建物は「月岳」 拡大

8月2日にオープンする古民家ホテル「星岳」(奥)。手前の建物は「月岳」

明治の趣が感じられる「星岳」の居室 人吉-矢岳駅間は観光列車「いさぶろう・しんぺい」を利用する ホテル「星岳」の地図

 国鉄肥薩線の駅長宿舎だった明治期の古民家を再生したホテル「星岳」が8月2日、人吉市のJR矢岳駅近くにオープンする。チェックインは人吉駅、夕食は隣の大畑(おこば)駅まで列車で移動し、レトロな元駅施設のレストランで―。JR九州の鉄道遺産(駅関連遊休施設)を再生・活用した初めての事業が、発車オーライ!

 ホテル利用客は、人吉駅で宿泊手続き後、観光列車「いさぶろう・しんぺい」に乗車。途中の大畑駅で、地元住民によるスイーツのおもてなしを受け、50分ほどで矢岳駅に到着する。大畑‐矢岳駅間は、山岳路線で急勾配なことから、進行方向を変更するスイッチバックとループ橋があり、遠くの山並みや人吉盆地も眺望できる鉄道ファンの人気スポット。矢岳駅舎も木造でノスタルジックなたたずまいだ。

 駅から徒歩数分のホテルは、1909(明治42)年築で国の登録有形文化財。建材に良質のスギを使用するなど外観には風格があり、木々や水田に囲まれた環境に映える。1棟貸しで宿泊は4人まで。和室2室、床張りのベッドルーム、ダイニングキッチン、ひのき造りの浴槽を備えたバスルームがある。

 運営会社クラシックレールウェイホテルの中島秀豊代表取締役は「鉄道遺産や自然をゆっくり楽しめるよう趣向を凝らしました」。夕食時は列車で大畑駅に赴き、併設レストランへ。自慢のフレンチは、地元食材にこだわったという。

 秋にはホテルの離れ「月岳」も稼働予定。今後、九州各県で無人駅施設を活用した宿やレストランを展開する計画だ。

 星岳は朝・夕食、駅間の運賃などを含み2人一組1泊8万円。要予約。当面は金、土曜泊(月曜祝日の場合は日曜も)の営業で、8月分の予約は終了。

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