8強へ日本文化学び結束 ラグビーW杯開幕まで50日 代表半数は海外出身選手

西日本新聞 社会面

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の開幕まで1日で50日となった。W杯日本代表31人は8月末に決まる。その母体となるメンバーが現在、前哨戦のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)を戦っている。海外出身選手が半数近い13人の多国籍チーム。「ワンチーム」のスローガンの下、グラウンド内外で一体感醸成に努める。

 7人制ラグビーの五輪と異なり、外国籍選手でも、その国・地域に3年以上住むなど一定の条件を満たせば代表資格を得られるのが15人制の特徴。今回のPNC日本代表はニュージーランド(NZ)、南アフリカ、オーストラリア、トンガ、サモアにルーツを持つ選手がいる。

 前回W杯に続く日本代表主将で、NZ出身のリーチ・マイケル選手は北海道の高校に留学以降、日本が拠点だ。異なる文化を持つメンバーが「桜のジャージー」に誇りを持つため、日本文化の理解が重要と認識。結束力を高める取り組みに知恵を絞る。

 君が代斉唱の練習や日本の歴史クイズ、俳句の勉強も発案。3日のPNCトンガ戦(大阪・花園ラグビー場)を控え、リーチ主将は、海外文化が流入して国の仕組みが動いた幕末と今の代表を重ねたり、過去のトンガ出身の日本代表選手がいかに日本のために戦ったかを伝えたりした。トンガ出身のヘル・ウベ選手は「トンガに日本代表として勝ちたいとこれまで以上に強く思う」と語る。

 指揮を執るジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも、福岡・宗像サニックスでプレーし、母国NZと日本の両代表でW杯に出場。宮崎合宿中、宿舎食堂に甲冑(かっちゅう)や日本刀を飾った。

 合宿最終日に宮崎県日向市の大御神社を訪問。君が代にある「さざれ石」を全員で見学した。こうした効果もあり7月27日のPNC初戦は格上のフィジーに快勝。史上初の8強へ、グラウンド内外で準備を進める。

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