【動画あり】JR吉都線1カ月ぶり再開 「生活のリズム戻る」高校生、住民ら祝福

西日本新聞

 九州南部の記録的大雨で線路内の土砂が崩落し、7月1日始発から全面運休していたJR吉都線(宮崎県都城市-鹿児島県湧水町、61・6キロ)の復旧工事が完了し1日、1カ月ぶりに運転が再開された。通学の中高生が利用客の8割を占めるとされる吉都線は乗客数が低迷し、廃線も懸念されている。再開を待ちわびていた高校生や沿線住民からは喜びの声が上がった。

 JR九州によると、吉都線は6月28日から降り続いた大雨で、同30日夜に全線で運転を見合わせた。小林市南西方の小林-西小林間では、線路の盛土が幅約25メートル、高さ約10メートルにわたり崩れているのが見つかったため、7月8日から同31日まで代替バスを運行した。

 運転再開の1日朝、霧島連山ふもとにある小林市の小林駅のホームには夏休みの課外授業や部活動などで学校に向かう高校生たちの姿が戻った。県立都城泉ケ丘高(都城市)3年の吉留光心さんは「代替バスに乗るためいつもより早く家を出なければならなかった。これで生活のリズムが戻ります」と笑顔で話した。

 小林駅前広場には、沿線住民らでつくる市民団体「吉都線に観光列車を呼ぼう! 小林実行委員会」の呼び掛けで住民や園児ら約70人が集まり、風船を飛ばして運転再開を祝福した。住民らは先週、小林駅とえびの飯野駅(えびの市)で線路脇やホームの雑草を抜くなどして再開を心待ちしていたという。

 1912(大正元)年に開業した吉都線。同委員会の吉村秀昭会長(40)は「列車が便利な交通手段だから100年以上も続いている。今回の運休で吉都線のありがたさに気づいた住民も多いはず。自治体と一緒に利用促進を応援していきたい」と話した。

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