認知症予防へガーデン 西日本短大生ら造成 糸島の老健施設

西日本新聞 ふくおか版

「園芸療法ガーデン」の竹垣を作る西日本短大の学生や教職員 拡大

「園芸療法ガーデン」の竹垣を作る西日本短大の学生や教職員

 福岡市中央区の西日本短大と糸島市二丈深江の介護老人保健施設「ふる里」が連携して、施設の敷地に「園芸療法ガーデン」を造っている。園芸やガーデニングは心と体のケアに効果があるとされ、入所者の認知症予防や、施設職員のストレス軽減が目的という。10月にオープン予定で、利用者にどんな効果があるか科学的に検証し、認知症予防のモデルケースにすることを目指している。

 取り組んでいるのは同短大講師で「園芸療法士」という資格を持つ菊川裕幸さん(30)とゼミ生7人ら。同短大の二丈キャンパス近くにある「ふる里」にガーデン造りを提案し快諾を得た。6月に入所者や職員にアンケート。その結果を踏まえ、高齢者が昔を思い出してくつろげるような和風ガーデンを計画した。

 学生が設計図を作成。約260平方メートルの遊休地に回遊式庭園と、地面から60センチほどかさ上げした花壇を造る。庭園は半円と周回のコースに分かれ、入所者が自身の体力に応じて歩ける。花壇は、入所者が車椅子に乗ったまま、水やりや土いじりができる高さにする。

 桜、ヒマワリ、モミジなど四季折々の草木を植え、野菜も育てる。周囲は竹垣で囲って獣害を防ぐ。

 造園作業は学生が卒業研究として取り組んでいる。費用は約10万円に抑え、短大と施設で折半する。

 「ふる里」の関係者は「認知症予防につながれば」と歓迎。菊川さんは「入所者になじみのある野菜を育てたり、花を見たりすれば心も安らぐはずだ。園芸療法ガーデンを各地に広めるきっかけになれば」と夢を語る。

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