輸出規制、徴用工平行線 日韓外相きょう米も交え会談

西日本新聞 国際面

 【バンコク川合秀紀、ソウル池田郷】河野太郎外相は1日、訪問中のタイ・バンコクで韓国の康京和(カンギョンファ)外相と会談し、韓国政府が元徴用工訴訟問題を巡る国際法違反の状態を解消するよう改めて要求した。康氏は輸出規制強化措置の撤回と、安全保障上の輸出管理で優遇する「ホワイト国」から韓国を除外する手続きの中止を迫った。これに対し、河野氏は日本側の立場を説明した。日韓ともに従来の主張を繰り返し、平行線に終わった。

 約1時間に及んだ会談は元徴用工問題が大半を占めた。河野氏は会談後の1日夜、記者団に「(元徴用工問題が)日韓関係の基盤を著しく損なっており、韓国政府には速やかに是正してほしい」と重ねて強調した。

 韓国の聯合ニュースによると、康氏は会談後、日本がホワイト国除外を決めた場合は「さまざまな韓日安保の枠組みを検討するしかない」と記者団に語った。8月下旬に更新の判断期限を迎える日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を延長しない可能性を示唆したとみられる。

 2日にはポンペオ米国務長官を交えた日米韓外相会談が開かれ、対立激化の回避へ向けた米国の仲介案が議題となる可能性がある。日本政府は同日にも韓国をホワイト国から除外する政令改正を閣議決定する方向で調整しているとみられ、日米韓会談で日韓がどこまで折り合えるかが焦点だ。

 日本外務省によると、1日の日韓外相会談では米の仲介案は議題に上らなかった。北朝鮮が短距離弾道ミサイルを相次ぎ発射した問題では引き続き緊密に連携することで一致した。

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