竹田夫妻、最後の作品 熊本・水俣の無添加みかんジュース

西日本新聞 夕刊

 熊本県水俣市のオーガニック食品店「もじょか堂」。店主の澤井健太郎さん(40)から試飲カップを渡された。「ぜひ飲んでみてください。ネーブルと、はるかがあります」

 まずネーブルを。「あー、これこれ、この味」。昭和の時代には高級みかんの代名詞だった品種も今や国産は約1割。まったりとした甘みと酸味のバランスが良く、後味はさっぱり。

 続いて、はるか。皮が厚くて堅く、1個から搾れる果汁の量は他の品種より極端に少ないが、その分、濃厚でまろやか。独特のさわやかな味がする。

 どちらもソーダで割ったり、カクテルやゼリーにしたりしても楽しめそうだ。

 生産者は竹田榮次さん(83)、リヤさん(82)夫妻。化学肥料は使わず、農薬もできる限り控えたかんきつ栽培を二人三脚で頑張ってきたが、昨季限りで引退することに。澤井さんは、お世話になった竹田さんの長年の労力に報いる価値を付けたいと、最後に収穫された10トンのうち、生果で出荷した分を除く7・5トンを買い上げ、ジュースにした。

 果汁100%、無加糖、無香料。持ち味を生かすため、搾った果汁をそのまま容器に詰め、低温で保存するストレート製法だ。果汁を加熱・濃縮してから水分を加える「濃縮果汁還元」製法と比べ、より生果に近い味わいになる。

 澤井さんいわく「単なるジュースではなく、生産者と自然がコラボしたぜいたくな作品」。最初で最後のこの機会に、ぜひ。

 ▼竹田夫妻のジュース ネーブル、はるかとも1本300ミリリットル入りで626円(税込み)。「これが旬」読者限定の5本セット(ネーブル3本、はるか2本)は、送料・代引手数料込みで3980円。注文の際「新聞を見て、と伝えて」と澤井さん。もじょか堂=0966(83)5004(午前10時~午後5時半。日曜休)

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