大旗をつかめー熊本工 甲子園へ(上) 投手力強化 好機逃さず

西日本新聞 熊本版

 6日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第101回全国高校野球選手権大会に6年ぶり21回目の出場を決めた熊本工。58チームの頂点に立った熊本大会では、継投で失点を抑えながら、少ない好機を逃さない打線の勝負強さが目立った。手堅いプレーを大舞台でも貫けるか。

 18年の熊本大会から強化されたのは投手力。今年3月、同校野球部OBで投手コーチの田島圭介氏が監督に就任。コーチ時代から「付きっきりで指導した」という投手陣の継投リレーが、7月の熊本大会でしっかり機能した。

 熊本大会の全5試合はエース林彪太郎(こたろう)投手(3年)と蓑茂然投手(同)が交互に先発し、3回戦を除く4試合で抑えの村上仁将(まさゆき)投手(2年)につないだ。特に村上投手は、計17イニングを投げて自責点はわずか1。決勝戦の九州学院戦では三回途中からマウンドに上がり、粘り強い投球で最終回の勝ち越し劇を呼び込んだ。チームとしても七回以降の失点はゼロ。甲子園でも村上投手の調子がチームの勝敗に直結しそうだ。

 一方、打線は派手さこそないが、好機を確実にものにする勝負強さがある。準決勝では、プロ注目の右腕、有明の浅田将汰投手(3年)を攻略し、六回2死から2点を挙げた。決勝では序盤に3点差をつけられたが、徐々に点差を詰め、同点の九回、2番吉山綸太郎選手(3年)が2ストライクと追い込まれながら決勝スクイズを決めた。

 今大会のチームは打率3割2分3厘、打点32と昨年大会より見劣りする一方で、2倍近い犠打を記録。地方大会と同じように、好機を逃さない攻撃が勝利の鍵となる。

 現役時代も含め初めて甲子園に出場する田島監督は「投手を中心に戦い、少ないチャンスをものにしたい」と意気込む。選手たちも熊本を出発する前、「一日でも多く甲子園で試合をしたい」と口をそろえた。全国の強豪校相手に躍動する熊工ナインの勇姿を期待したい。

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