知的障害6人が富士登頂 福岡市「若久緑園」の中高生

西日本新聞 ふくおか版

 福岡市南区の知的障害児入所施設「若久緑園」で暮らす中高生8人が7月下旬、富士山登山に挑み、男子生徒6人が登頂に成功した。女子生徒2人も懸命に山頂を目指したが惜しくも9合目でリタイアした。昨秋から九州の山々でトレーニングを重ね、その集大成となった富士登山。それぞれが晴れ晴れとした表情を見せ、一夏の思い出を刻んだ。

 一行は生徒8人と、サポートの登山ガイドや園職員、保護者など総勢18人。7月23日早朝に5合目からアタック開始、約7時間かけて男子6人が山頂にたどり着いた。山頂ではカップラーメンを食べ、写真撮影やシャボン玉を飛ばすなどしてはしゃいだという。男子生徒たちは「きつかったけど登りきった」「雲がいっぱいですごかった」と振り返った。

 女子生徒2人は7、8合目付近から頭痛などを訴え、高度に対する順応が厳しい状況に。「9合目までは行きたい」と最後の力を振り絞り、下山を決めたときは悔し涙を流したという。ただ生徒は「頂上を見られずに悔しい。また登りたい」と再挑戦に前向きだ。

 富士登山は「日本一の山を登り、生きる糧にしてほしい」と園が企画し、5年ぶり2回目。今回、重度の自閉症がある長男(15)に付き添って登った岩切誠朋(まさとも)さん(51)は「無事に一緒に登頂できてほっとした。表情もにこにこしてうれしそうだった。友達も温かく見守ってくれていい思い出になった」と笑顔で語った。

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ