豊後高田移住、赤裸々に 経験者目線で解説本作製

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 豊後高田市で移住者の交流活動などを行う「楽しい暮らしサポーターズ事務局」は、移住希望者向けに日常生活の驚きや戸惑いなどを正直につづった「豊後高田 赤裸々!移住解説本」(B5判、30ページ)を作製した。昨年末に出した地元解説本「豊後高田あるある!」に続く第2弾。編集責任者の遠藤愛子さん(35)は「きれい事ばかりではない移住者の生の声を入れることで、逆に豊後高田の魅力を知ってほしい」と話す。

 2019年版「住みたい田舎ベストランキング」(宝島社)で、同市は「小さなまち(10万人以下)」総合部門1位になるなど移住希望者に人気。転入者から転出者を差し引いた社会増は5年連続プラスで累計では306人の増加につながっている。ただ田舎ならではの習慣やしきたりなど戸惑うことも多い。「移住者目線で、市役所などでは聞けない本当のところを書いた」と遠藤さん。昨年末から移住者4人が半年がかりで編集した。

 「方言が分からない」「自治会ってどんな感じ」「虫とか小動物は多いの?」

 「のろよこいは、田植えの時期の集まり」など特有の方言の数々を分かりやすく解説。自治会についても「年会費2、3千円から数万円までバラバラ。寄り合いも多く、自治会に入らないなら一括10万円払って円満に過ごすこともある」など具体例を記述している。

 また大量のヤモリやイタチが家に住み着き悪戦苦闘する話や1メートルもある巨大なスズメバチの巣が自宅にできたものの見守るしかなかった逸話などまさに“赤裸々”に語っている。

 一方で、「バケツ何杯ものトマトや畳一畳分の野菜がもらえる。野菜は買うものからもらうものになった」「困り事の相談相手は近所の人。家族のように親切。気軽に相談できる」など温かい人情が人気の秘密であることを解き明かす。

 出身の熊本市では近所の人の名前も知らなかったと明かす遠藤さんは「地元の人も気づいていないあふれんばかりの魅力の一端を知ってもらうきっかけになればうれしい」と話す。1部300円。

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