新幹線長崎ルートフル規格「適当」 佐賀県と溝先行き不透明

西日本新聞 長崎・佐世保版

 不便解消へ-。九州新幹線西九州(長崎)ルートの新鳥栖-武雄温泉間の整備方針を検討してきた与党検討委員会は5日、長崎県が求めるフル規格整備が「適当」と結論付けた。だが、多額の財政負担を嫌ってフル規格に反対する佐賀県の同意は得られておらず、依然として先行きは見通せない。

 同区間に導入を予定していたフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発が頓挫したのは2018年。このまま整備方式が決まらなければ、22年度に武雄温泉-長崎がフル規格で暫定開業したとしても、長崎で新幹線に乗車後、約30分後には在来線に乗り換えなければならない「不便」が定着する恐れがあった。全区間をフル規格とした場合の建設費は6200億円と高額だが、フルへの転換は“既定路線”と言っていい。

 ただ、佐賀県の同意のハードルは高い。長崎県は両県トップの交渉に乗り出し、今年5月に中村法道知事が山口祥義佐賀県知事を訪れたが、進展はなし。6月には副知事同士が会談、さらに7月に入り二度にわたって副知事会談を申し入れたが「今は長崎県と話す時期ではない」との理由で断られたという。

 この日の与党検討委の協議内容について、長崎県新幹線・総合交通対策課は「まだ内容を把握できていない」としており、担当者は「コメントのしようがない」と繰り返すだけだった。 

佐賀県の天気予報

PR

佐賀 アクセスランキング

PR

注目のテーマ