雲仙ハイカラ文化を紹介 「モダン展」会期延長 ビードロ美術館

西日本新聞 長崎・佐世保版

 雲仙温泉街(雲仙市)にある雲仙ビードロ美術館の企画展「アジアの国際リゾートの先駆け 雲仙モダン展」が、地元の要望で今月末まで期間を延長して開かれている。明治から昭和初期に外国人観光客の避暑地として発展した歩みを、古写真や英語表記の宿泊者台帳などを通じて紹介。国際色豊かな雲仙温泉の歴史や文化が伝わってくる。

 モダン展は同館、長崎歴史文化博物館、県の主催。雲仙は外国人向けの避暑地として近代の開発が進み、戦後は連合国軍総司令部(GHQ)がホテルを接収。ロケ地になった映画「君の名は」が呼び込んだ観光客の急増に伴って宿泊施設は大型化を遂げた-。こうした歩みを見つめることで、現代の地域づくりに役立ててもらおうと企画した。

 展示品は明治時代の洋式ホテルが立ち並ぶ町並みやクリスマスパーティーを楽しむ外国人の古写真、1937(昭和12)年5月に雲仙を訪れたヘレン・ケラーさんの自筆サインが残る雲仙ホテルの宿泊台帳、ホテルや旅館で使われた豪華な食器や英文タイプライターなど約150点。春休みから大型連休にかけての企画だったが、雲仙温泉の歴史を多角的に紹介する場が地元にほとんどないことから、市や雲仙温泉観光協会が展示期間の延長や常設化を要望した。

 同館は9月に始まる別の企画展の終了後、12月に新たな展示品を加えて再開する予定。生駒輝彦副館長(72)は「雲仙の自然が外国人観光客を魅了し、最先端の西洋文化の導入がハイカラ文化をはぐくんだ。その歴史を知ってほしい」と話している。入場料大人700円、中高生500円、小学生300円。雲仙ビードロ美術館=0957(73)3133。 

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