台風8号九州縦断 延岡市120ミリ 大分で男性1人死亡

西日本新聞 社会面

 台風8号は6日、宮崎市付近に上陸後、九州を北西に縦断し、朝鮮半島南岸付近に進んだ。7日にかけ半島を東寄りに進み、8日午後には日本海で温帯低気圧に変わる見込み。九州では広範囲で激しい雨が降り、大分県では増水した川で倒れていた男性が死亡。転んだ負傷者も相次いだ。

 気象庁によると、台風は6日午後9時現在、長崎県対馬市の北約100キロを時速約20キロで北に進んでいる。中心気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速18メートル。最大瞬間風速は25メートル。

 大分県九重町野上寺床の野上川では同日午前10時20分ごろ、同県由布市の養魚場経営、佐藤英昭さん(56)が倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認された。県警によると、死因は溺死。佐藤さんは同日朝、家族に「川の様子を見に行く」と伝え、連絡が取れなくなっていた。県警は誤って川に転落したとみている。

 宮崎県延岡市では、新聞配達中の50代男性が突風にあおられて転倒、脚に重傷を負った。同県綾町でも60代女性が突風で転んで軽傷。福岡市でも90代女性と70代女性が強風にあおられて転び、軽いけがをした。

 福岡県芦屋町正門町では2階建て店舗兼民家の2階部分の外壁(縦約1・7メートル、横約7メートル)が崩落。けが人はいなかった。

 交通機関も乱れた。JR九州は博多-長崎間の特急かもめなどを運休。空の便の欠航も相次ぎ、東九州道や大分道の一部区間も一時通行止めとなった。宮崎、大分、熊本、福岡では停電も起きた。

 九州への台風上陸は今年初。最大瞬間風速は宮崎市39・6メートル、長崎県雲仙市32・1メートル、大分県佐伯市31・7メートルを観測。気象庁のレーダー解析では、延岡市付近で1時間に約120ミリ、佐伯市付近で約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表された。

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