肌の火照り、虫よけ…用途で使い分け 夏にぴったりなアロマ活用術

西日本新聞 くらし面

 リラックス効果があるといわれる「アロマ」を試してみたいのですが、たくさん種類があってどの香りを選んだらいいか迷います。暑さで疲れがたまった心身に癒やしを与えてくれたり、夏のアウトドアで活躍できたりするアロマの活用術を教えてください。

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。アロマセラピストを養成する「ライブラ香りの学校」福岡校(福岡市)代表で、これまでに500人以上を輩出してきた講師の村上摩弥さん(48)に、暑い夏にぴったりのアロマ活用法を伝授してもらいました。

 そもそもアロマとは、植物の葉や根を蒸したり、果物の皮を搾ったりして香りの成分だけを抽出した「精油」(エッセンシャルオイル)のこと。世界で300~400種類ほどあるそうです。1930年前後にフランスで「アロマテラピー」という言葉が生まれ、60年代からフランスや英国でマッサージなどリラクセーションに採り入れられるようになりました。

 アロマの原液は濃度がとても高いので「直接体に塗ったり口にしたりしては絶対にいけません」と村上さん。アロマの楽しみ方は、オイルや無香料のクリームで希釈してマッサージに使ったり、専用の「ディフューザー」で室内に香りを拡散させたりするのが主流。アロマを岩塩に数滴垂らし、浴槽に溶かして入浴剤にするのも良いです。ただ免疫力などで不安が残ることから、村上さんは「3歳以下の子どもの体には塗らない方が無難です」といいます。

 香りの好みは人それぞれですが、紫色の花のラベンダーは特にリラックス効果が高く、寝苦しい夜にぜひ取り入れたいところ。「抗炎症や鎮静効果もあるので、夏の日差しによる肌の火照りの抑制も期待できますよ」と村上さん。

 室外の暑さとは逆に、冷房が効いた室内に長時間いると手足の末端など体が冷えることも夏の悩みの種。村上さんは「ショウガやブラックペッパーなどスパイス系は、体を温めてくれるのでお薦めです」と紹介してくれました。

 今では、商業施設内の専門店などで簡単に手に入るほど身近なリラクセーションのアイテムとなっているアロマ。日本で注目されるようになったのは、1995年の阪神淡路大震災がきっかけといわれています。「癒やし」という言葉がブームになり、避難所の被災者の心身をほぐす手段として広まりました。この頃、アロマセラピストの資格認定や普及・啓発活動を担う協会が次々に立ち上がりました。

 精油は揮発性が高く、オイルに溶けやすい性質があります。マッサージに適したオイルにはマカダミアナッツオイル、ホホバオイル、米ぬか油などがあり「種類によって肌触りが違うので、使い心地を重視して」と村上さん。

 市販の虫よけスプレーが肌に合わないという方も多いはず。アロマを活用した虫よけスプレーも簡単に作れます。スプレー容器に(1)無水エタノールまたは度数60度以上のウオッカ5ミリリットル(2)精油10滴(3)ミネラルウオーター45ミリリットル-を入れて軽く振るだけで完成。レモングラス、ゼラニウム、メリッサ、ペパーミントはどれも虫が嫌いな香りです。使った精油の種類を書いたシールを容器に貼っておくと、後々参考になるので便利です。

 アロマは花と同じで、周りにあると生活に豊かさを加えてくれます。村上さんは「好きな香りが、今のあなたに必要なもの。心地いいと感じるものを選んでほしい」と話しています。

 原液は光にさらされると成分が変わって劣化が早くなってしまうので、青、茶、緑色の遮光瓶に入れるのが保存のポイント。一度開封したら、1年以内に使い切ってください。

 お助けいただき、ありがとうございました。

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