【世界のミカタ】ケニア 40以上の民族 マラソンが強い理由は… 介護施設職員 ウィリー・チェシレ・チェルイヨットさんに聞く

 九州に暮らす外国人らがふるさとを紹介する「世界のミカタ」。今回は東アフリカのケニアです。マラソンの国際大会ではケニア人選手たちの大活躍が目立ちます。米国のオバマ前大統領の父親もケニア出身で知られています。23年前にケニアから留学生として来日し、現在は福岡市で介護施設職員として働くウィリー・チェシレ・チェルイヨットさん(44)に話を聞きました。

【紙面PDF】ケニア ウィリー・チェシレ・チェルイヨットさんに聞く

 「ジャンボー!」。ウィリーさんがスワヒリ語で元気にあいさつした。「ジャンボは英語のハローのような感じ」とウィリーさん。「ジャンボ」には「ジャンボ」と返事をするそうだ。

 ディズニー映画「ライオン・キング」で有名になった「ハクナマタタ」も「問題ない」という意味のスワヒリ語。ウィリーさんは「楽しく生きるために、ぜひ知ってもらいたい言葉」と話す。ケニアではお祝いの時はもちろん、「悲しいことがあっても踊って気分転換する。そうすれば『ハクナマタタ』ですよ」と笑った。

 日本ではマサイ族が知られているが、ケニアには40以上の民族がいる。ウィリーさんはカレンジン族で、マラソンに強い人が多い民族でもある。「名前がキプ○○、または私と同じチェ○○などで始まる選手は多くの場合カレンジン族です」と教えてくれた。

 カレンジン族はなぜマラソンに強いのだろう? ウィリーさんは「家から何キロも離れた学校まで走って通学しているからでしょう」と話す。標高が高いため空気が薄く、心臓もきたえられるという。「私の実家に近いイテンという町からは、多くの世界トップ選手が生まれている。子どもたちのヒーローであり、目標にもなっている」という。

 ケニアの主食はトウモロコシの粉を練ったウガリ。青汁の材料でもあるケールという葉もよく食べ、味付けは民族によって違うそうだ。ウィリーさんは「栄養たっぷりの食事がケニア人の強い体を作っている」と誇らしげに話してくれた。

●こどものQ

 アフリカというと暑い国が多そう。ケニアの人はみんな暑さに強いのですか?

 赤道直下ではありますが、首都のナイロビは標高が約1700メートル。日差しは強いけれど気温は暑いときでも25度前後です。沿岸のモンバサでも30度前後で、ほとんどの地域は1年を通して涼しいんですよ。

    ×      ×

国名 ケニア共和国
首都 ナイロビ
面積 59万1958平方キロ
人口 5095万人(2018年推定)
通貨 ケニア・シリング
宗教 プロテスタント48%、カトリック23%、イスラム教11%(2009年推定)、ほかに伝統宗教
住民 主要民族はキクユ22%、ルヒヤ14%、ルオ13%
言語 英語、スワヒリ語が公用語

  ※共同通信社「世界の年鑑2019」より

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