年間100冊以上の本を読む才色兼備の元子役が本への愛を語りつくす

西日本新聞

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『まなの本棚』芦田愛菜著

 TVを見ていると、いたいけな少年少女だった子役がいつの間にか聡明な紳士淑女になっていてびっくりすることがある。芦田愛菜さんもその一人だ。5歳でドラマ「Mother」に出演、その後も「大河ドラマ 江~姫たちの戦国~」「マルモのおきて」などで可愛らしい演技を見せ、視聴者を魅了していた彼女も今や中学生。その才女ぶりと大人顔負けのコメントでCMや番組へ引っ張りだこになっている。

 本書は、年間100冊以上の本を読破する読書家としても知られる芦田さんが、本の魅力や自身の愛読書について語り尽くす1冊だ。「歯を磨きながら本を読んでいたら、読んでいた本がおもしろすぎて止まらなくて、20分間ずーっと歯を磨き続けていた」というほどの活字中毒である芦田さんの読書の幅は、現役女子中学生とは思えないほど恐ろしく広い。何しろ『ぐりとぐら』のような誰もが知る絵本や星新一のSF小説、『シャーロック・ホームズ』シリーズなどの海外ミステリから『古事記』『日本書紀』まで、文字通り古今東西の本を網羅しているのだから。

 中でも、芦田さんが熱く語っているのが『都会のトム&ソーヤ』を始めとするはやみねかおる氏の作品と、村上春樹氏の『騎士団長殺し』。『トム・ソーヤの冒険』をモチーフにした『都会のトム&ソーヤ』は、クールで頭も切れる創也(ソーヤ)と、ちょっぴり臆病だが並外れたサバイバル能力を持つ内人(ないと)の中学生コンビがゲームをめぐる大冒険に挑むというストーリーだ。芦田さんの小学校では同作が大人気で、「はやみね先生のサイン会に行った!」なんて話で連日大盛り上がりだったという(友人と読書トークで盛り上がれるなんて本当に羨ましい)。1枚の絵に強く惹(ひ)かれていく主人公を描いた『騎士団長殺し』は、その分厚さもあってなかなか手を出しにくかったものの、いざ読んでみると止まらず村上作品に“ドハマり”するきっかけになったそうだ。

 とにかく怒涛(どとう)の読書語りが止まらない本書。読んでいるとワクワクして、本を読みたくてたまらなくなってしまう。そうだ、書店へ行こう。

 

出版社:小学館
書名:まなの本棚
著者名:芦田愛菜
定価(税込):1,512円
税別価格:1,400円
リンク先:https://www.shogakukan.co.jp/books/09388700

西日本新聞 読書案内編集部

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