「いいね!」チームに一体感 宮崎・富島ナイン仲間を鼓舞 甲子園

西日本新聞 社会面

 ファインプレーにみんなで親指を突き出し「いいね!」。8日の夏の甲子園に登場した富島(宮崎)のベンチでは、味方の好プレーをたたえ失敗した仲間を勇気づける「いいね」のポーズを決める選手たちの姿が見られた。前向きに戦うメンタルトレーニングの一環で、夏の県大会から取り入れた。敦賀気比(福井)に敗れ悲願の初勝利は逃したが、「いいね」効果なのか選手たちは最後まで粘り強く戦った。

 同校は昨年のセンバツで甲子園初出場を果たしたが、今チームは昨秋の県大会で4強、この春は8強にとどまった。「個々の能力はあるのに一体感がない」と感じた浜田登監督(51)。県大会直前の6月、雰囲気を変えたくてメンタル専門講師に助言を仰ぐと、「いいね」のポーズを教えられたという。

 昨夏の甲子園では投手がオーバーなガッツポーズをして審判に注意される事態が発生。以前から「対戦校への敬意を欠く」との理由でガッツポーズを禁止していた監督も、「いいね」には、相手に不快感を与えない利点も感じて採用した。

 「恥ずかしくなくできる」(3年・小原大喜選手)と選手の受けも良かった。「ベンチの雰囲気が明るくなり負ける気がしなくなった」「好機で一打が出るようになった」と効果を実感したナインは、夏の県大会で初の頂点に輝いた。

 甲子園では安打など好機のたびに、ベンチから「いいね!」の声が響き、併殺されたりエラーしたりした際も、仲間を鼓舞する意味で指を突き出した。

 斉藤翔大選手(3年)はこの日、出番はなかったが「最後まで諦めずに戦えたのは『いいね』のおかげ。ベンチにいてもみんなと戦うことができた」と前を向いた。「仲間全員に『いいね』をしたい」。そう話すナインの表情は確かな一体感に包まれていた。

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