「小城映画」撮影終了 中林梧竹と江藤新平描く 住民ら100人出演

西日本新聞 佐賀版

全ての撮影を終えた中林梧竹役の伊東泰浩さん(中央)と握手する田中正照監督(右) 拡大

全ての撮影を終えた中林梧竹役の伊東泰浩さん(中央)と握手する田中正照監督(右)

撮影した映像をチェックする主演者やスタッフたち。最終日は住民も応援に駆け付けた

 小城市小城町出身で「明治の三筆」として知られる書家の中林梧竹と「佐賀七賢人」の一人、江藤新平を主人公に郷土の歴史や偉人のたちの思いを描いた映画「天山の如く この男、正直なり」がクランクアップ(撮影終了)した。編集作業を経て、10月に同市の「ゆめぷらっと小城」で初上映するのを皮切りに、市内の公民館や小中学校で巡回上映を行う予定。

 映画は地元企業や住民有志らが「小城市映画製作実行委員会」を立ち上げて企画。オーディションで主要キャストに決まった6人を中心に住民など約100人が出演し、今年2月に撮影を始めた。名勝の清水の滝や星巌寺など市内各所で計17幕を撮影し、映像の合計は100時間以上にのぼるという。

 撮影最終日は観音堂や隣接する梧竹のひ孫、中林秀利さん(69)宅で、梧竹が亡くなるラストシーンなどを撮影。田中正照監督(65)がカメラワークなどを指示し、駆け付けた住民たちが見守る中、梧竹役の伊東泰浩さん(33)が劇中で親交を深めた江藤新平へ思いをはせながら静かに息を引き取るシーンを情感たっぷりに演じた。

 撮影が終了すると見学者やスタッフが拍手で祝い、伊東さんに花束を手渡した。伊東さんは「梧竹さんを演じ、今では分身のような存在になった。書道に生きたすばらしい人が小城にいたことを、若い人にも誇りに思ってほしい」と語り、感無量の様子。田中監督は「協賛してくれた方も含めみんなの力でここまで来られた。全員で作り上げるという町づくりの原点が実現できている気がします」と話した。

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