友のユニホーム手にベンチへ 左翼手競った野田選手 筑陽11日、甲子園初戦

西日本新聞 ふくおか版

 夏の甲子園の県代表、筑陽学園の左翼手、野田優人選手(3年)が県予選で着ていたのは、ベンチに入れなかった野球部員で親友の真田賢成選手(3年)のユニホームだった。初戦の11日。野田選手はかばんに入れて甲子園のベンチに向かう。

 真田選手は野田選手と、中学のクラブチームで出会って以来ずっと一緒。高校2年のときに同じ左翼手になり、技術を高め合ってきた。気付けば互いに「こいつを超えたい」と思うようになっていた。

 今春の選抜大会で、メンバーから外れたのは真田選手。「最後の夏こそ絶対にベンチ入りしよう」とそれまで以上に努力を重ねたが、かなわなかった。受け入れるしかなかった。

 数日後、なんとか気持ちを切り替え、野田選手に頼んだ。ユニホームを交換してくれないか-。自分の分まで頑張ってほしい、との思いからだった。

 野田選手は県予選の計7試合、真田選手のユニホームに「7」の背番号を付けて臨んだ。親友の思いを肌で感じながら、決勝で適時打を放ち、甲子園行きに貢献した。「これを着ると『あいつの分まで頑張らないと』って思いましたね」

 甲子園出場でユニホームは新調。もう着ることはできないが、「これでずっと勝ってきたので、かばんに入れてベンチに入ります」と野田選手。真田選手はスタンドから応援。「緊張せず思い切りやってほしい」とエールを送る。

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