九州初、高速バスに優先席 長崎の4事業者、要望受け導入へ

西日本新聞 社会面

 長崎県で高速バスや空港行きバスなどを運行する4事業者が、優先席を一斉導入する方針で一致したことが9日、分かった。九州運輸局によると、九州の高速バスで優先席を正式に設置するのは初。本紙報道をきっかけにした障害者の要望を受けて協議した。座席指定便をのぞき、県内の拠点を結ぶ全ての高速バス、空港行きバスに優先席が設けられる。

 4事業者は、長崎自動車(長崎市)、長崎県交通局(同)、西肥自動車(佐世保市)、島原鉄道(島原市)。県バス協会によると、8日に協議し「困っている人がいるなら導入すべきだ」と一致。運転席側2列目の少なくとも2席を優先席とする方針を決めた。優先席と一目で分かるよう、4事業者共通のカバーを付ける。開始時期は今後詰める。

 優先席設置を要望したのは、進行性の難病「遠位型ミオパチー」の患者会、NPO法人PADM(東京)や同法人長崎バリアフリー推進協議会(長崎市)。PADM代表で簡易電動車いすを使う織田友理子さん(39)らは6日に長崎市を訪れ、関東や関西にはある高速バスの優先席が九州にない現状を伝えた本紙「あなたの特命取材班」の記事を基に、実際に困った体験を訴えた。

 西日本鉄道(福岡市)も今月から小倉-福岡空港線(平日1日計49便)で優先席を試行中。織田さんは「長崎での動きをきっかけに、九州全体に広がってくれたらうれしい」と話している。

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