被爆体験、世代超え継承へ模索 「人間の鎖」や出前授業

西日本新聞 社会面

 被爆者の体験、思いをどのように受け継いでいくか。長崎では、若い世代による平和発信への模索が続いている。

 9日朝、長崎市松山町の原爆落下中心地碑では、核兵器廃絶を求めて署名活動を続ける高校生ら約100人が手をつなぎ、「人間の鎖」をつくり、犠牲者を追悼した。輪の中には米国や韓国、フィリピンの高校生の姿も。国籍を超えて団結し、平和な社会をつくる決意を確認しあった。

 この夏、核兵器廃絶を求める署名を国連欧州本部(ジュネーブ)に届ける高校生平和大使、田平彩乃さん(16)=長崎北陽台高2年=は「政治の間で対立があっても、市民の間では対立がない。国内外の仲間と一体となって、核兵器の脅威を世界に発信し続けます」と宣言した。

 平和教育の出前授業に取り組んでいる長崎大の学生らによる「ピースキャラバン隊」の3人は9日、同県諫早市の真津山小に出向いた。核兵器を取り巻く世界の情勢があまり知られていないことに疑問や不安を抱き、2017年に活動を開始。現在は23人が活動している。

 この日は、約680人の全校生徒が参加する平和集会で、核兵器の惨さを写真などで丁寧に説明した。メンバーの光岡華子さん(23)=長崎大大学院1年=は「核兵器の脅威を自分たちの言葉で伝えていきたい」。これからの活動をさらに広げていく。

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