自宅で簡単に仕込み 福岡・瀬高の「ホームメイク味噌セット」

西日本新聞 夕刊

椛島商店のみそ 拡大

椛島商店のみそ

 園舎に入ると、ぷ~んと食欲をそそる、みその香りが漂ってきた。福岡市早良区の高取保育園。7月の第3土曜は、希望者が園に集まり、家庭で食べる1年分のみそを仕込む「みそ造りの日」だったのだ。

 講堂は親子連れでいっぱい。大きなたらいに、麹(こうじ)や大豆、米などが入った「ホームメイク味噌(みそ)セット」を入れては、手で混ぜたり、足で踏んづけたり。最後に空気が入らないよう、みそ玉をかめに詰め込むまで約30分。冷暗所で保管しておけば、この時季なら3カ月後には本格的みその出来上がり。

 セットを提供しているのが、福岡県みやま市瀬高町の「椛島商店」。天然の麹菌(原菌)を採取して麹室で自家培養して種麹を造り、麹からみそまで一貫して自社醸造する全国でもまれな麹屋さんである。

 麹造りは、ほぼ手作業で行う。使い込んだ杉製のもろぶたや麻布などで湿度や温度を調整すること三日三晩。蒸した米や麦に麹菌を食い込ませていく。

 麹に含まれる酵素は30種類以上。「酵素の分解作用と、乳酸菌や酵母の複雑な働きで、香り高く、私たちの腸内細菌を喜ばせるみそになるんです」と、4代目の椛島恵一社長(73)。

 みそがあれば、だしを取らなくても手元にある食材を放り込めば、とりあえず栄養満点の一汁が出来上がる。日本人の知恵であり、元気の源だ。皆さんも自宅で仕込み、その菌ちゃんパワーをいただきませんか。

 ▼ホームメイク味噌セット 自然塩入りの合わせ麹5キロと煮つぶした九州産大豆2.7キロで4500円(税込み。ほかに米みそ、麦みそタイプなども)。すぐ食べられる米みそ(1キロ590円)▽麦みそ(同560円)▽雑穀みそ(同1700円)も。ネット注文可。送料は別。セット以外のみその注文は2袋以上で。椛島商店=0944(63)3545。

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