熊工劇的勝利に応援席沸く 声震わせ「信じていた」

西日本新聞 熊本版

延長12回のサヨナラ本塁打に興奮する熊本工のアルプススタンド 拡大

延長12回のサヨナラ本塁打に興奮する熊本工のアルプススタンド

 第101回全国高校野球選手権大会に6年ぶりに出場した熊本工は大会5日目の10日、山梨学院(山梨)と息詰まる接戦を展開。延長十二回にサヨナラ本塁打で2回戦進出を決めた。保護者やOBが駆けつけた一塁側アルプススタンドは大歓声に包まれた。

 初回、先発蓑茂然(みのも・ぜん)投手(3年)が立ち上がりに苦しみ2失点を許す。見守っていた母美紀さん(43)は「なんとかこらえて」と祈るような思いで話した。その後、蓑茂投手は調子を取り戻し、二回、三回と無失点で切り抜けた。

 四回、四球がきっかけの好機。熊本工のチャンステーマ「サンライズ」が流れ打線に火が付いた。二死から森翔太郎選手(2年)、青山典勢選手(3年)が連続適時打で2点を返し、同点に追いついた。青山選手の父慎二郎さん(46)は「野球好きで3年間必死に頑張った成果。思い切ってやっている姿が見られてうれしい」。

 その後もピンチがあったが2番手の村上仁将投手(2年)の好投で切り抜けた。応援団の山田陽登さん(1年)は「駄目かと思った。さすがは熊工魂」と選手たちにエールを送り続けた。

 両チーム決め手を欠き、延長戦となった十二回、野球の神様がほほ笑む。一死から7番山口環生選手(3年)がサヨナラの本塁打を放ち、2回戦への切符を手にした。劇的な勝利にスタンドの野球部員たちは互いに抱き合い、肩を組んで校歌を歌った。野球部の応援を率いた奥村辰巳さん(3年)は「厳しい練習を耐え抜いてきた。やってくれると信じていた」と声を震わせた。試合後、梶原凌介主将(3年)は「自分たちの持ち味が出せた。守備を頑張ったからこそ好機ができた」と振り返った。 

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