誤嚥性肺炎防げ、「口腔ケア」産学組織発足 福岡市

西日本新聞 医療面

 高齢者の誤嚥(ごえん)性肺炎を防ぐため、口内マッサージや歯磨きなどの「口腔(こうくう)ケア」を介護関係者に広める産学組織「クロスケアネットワーク」が7月下旬、発足した。介護施設で口腔ケアを教えてきた福岡市の歯科医師たちの活動を発展させ、九州大歯学部(同市東区)で毎月、セミナーを開く。在宅介護に携わる人など幅広くノウハウを伝えていく。

 高齢者の死因に多い誤嚥性肺炎は、のみ込む力が低下し、口内の細菌が唾液や食べ物と一緒に気管に入ることで起こる。適切な口腔ケアを続ければ予防できるため、同市の歯科医師、瀧内博也さん(36)がベンチャー企業と協力して分かりやすいマニュアルを作成。2017年から介護施設で技術指導を続けている。ケアを導入した施設では、誤嚥性肺炎が減る効果が出ているという。

 ネットワークには、九大大学院歯学研究院の口腔顎(がく)顔面病態学講座、介護事業者や専門学校でつくる国際介護協会(同市)などが参加。セミナーは講義と実習で構成。2回目以降の参加費は5千円程度(学生は無料)、個人参加も可能。

 先月27日に開いた初回セミナーでは、25人が歯ブラシの持ち方や歯茎のマッサージ法などを学んだ。福岡県川崎町で介護施設を運営する「ハーティーマインドあまぎ」の奈木野大裕専務(31)は「入所者の約4分の1が発症する誤嚥性肺炎を減らせれば、職員のモチベーションが上がる」。

 事務局の国際介護協会は「幅広く参加を呼び掛けて多くの人にメリットを享受してほしい」と話す。同協会=092(751)0011。

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