車いすの議員、れいわ評価 大牟田の古庄市議 「障害者の課題可視化」

西日本新聞 総合面

球形の特殊なマウスでパソコンを操作する古庄和秀市議 拡大

球形の特殊なマウスでパソコンを操作する古庄和秀市議

 福岡県大牟田市議会に、電動車いすで活動する古庄和秀さん(46)=5期目、無所属=がいる。れいわ新選組の2人の参院議員が、議員活動中の介助費の公費負担を求めていることについて、古庄さんは「障害者が社会参加する上での課題を可視化した」と評価する。

 古庄さんは出生時の酸欠が原因の脳性まひで身体障害者になった。初当選時から電動車いすを使用。パソコンは特殊なマウスを使い、スマートフォンも唇で操作するが「議員活動をする上で障害はない」。

 障害年金は議員報酬があるため半額支給。市外への出張など介助者が必要な場合は、自費で日当1万円を支払っている。

 古庄さんは「障害の程度によって必要な介助は全く違う」と強調。ある地方議員は付き添いが欠かせず、月15万円を自費で介助者に支払っているという。

 歳費を受け取る議員活動は「経済活動」とみなされ、現在は障害者総合支援法に基づく介助費の公費負担の対象外。れいわの2人は対象拡大を訴えているが、古庄さんは「障害者個人のさまざまな経済活動を公費で支援すれば、国や自治体の財政負担が相当に重くなる」と懸念を示す。

 その上で「実現の最終判断は政治が行うべきだ」とし、政治判断の後押しには「国民の理解と納得が不可欠」と訴える。

 古庄さんは、障害のある地方議員らでつくる「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク」の事務局の仕事もこなす。同ネットは昨年7月、障害のない議員と平等に活動ができる環境を整える取り組みの促進を求める要望書を、全国市議会議長会などに提出した。

 「れいわの取り組みとは別に、私たちは今後も障害者の活動範囲を広げていくため、地道に進んでいきたい」

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