のろのろ台風、お盆直撃か 10号、15日に最接近 帰省、旅先警戒を

西日本新聞 一面

 大型の台風10号が、お盆の西日本を直撃しそうだ。特徴は速度の遅さ。接近後は猛烈な風が長時間吹き荒れ、総雨量千ミリ以上の「災害級の大雨」となる恐れもある。帰省や旅行で人の移動が多い「夏休みモード」となるが、識者は「帰省先や旅先でも災害への心構えが必要」と訴える。

 気象庁によると、台風は11日夜、日本の南海上をゆっくり北上した。中心気圧は965ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は30メートルで最大瞬間風速は45メートル。14日に九州の南に近づき、15日に九州東岸や四国付近に最接近、上陸。16日に日本海に抜ける見通し。

 台風は太平洋高気圧に行く手を阻まれ、停滞を繰り返した。東京大大学院の松尾一郎客員教授(地域防災)は「大型で雲域が広い。水温が高い洋上に長く停滞して暖湿気を吸い寄せ、大雨を降らせる力が強まっている」と強調する。

 雨は九州の東側を中心に13日から降り始め、ピークは14、15日。所によっては総雨量千ミリ超の大雨や短時間の局所的豪雨も想定され、土砂災害の危険性が高まるという。

 台風は接近時に勢力を強め、九州全域で暴風に警戒が必要となりそうだ。進路に近い九州東岸は高潮にも注意が不可欠。松尾氏は「大潮で河川の水が海にはけきれないと、大きな河川でも洪水を起こすことがある」と指摘する。

 交通機関の乱れも懸念され、松尾氏は「最新情報をチェックし、帰省や旅行は日程調整も視野に入れてほしい。旅先でも安全な避難場所を確認し、自分や家族の命を守って」と呼び掛けている。

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