猛暑と台風がしま模様を描くようなこの夏…

西日本新聞 オピニオン面

 猛暑と台風がしま模様を描くようなこの夏。職場のある福岡市・天神では、照るにつけ、降るにつけ、できる限り地下街や地下通路を使ってビルの間を移動する、モグラのような日々だ

▼それだけに、炎天下、汗びっしょりで働く人の苦労には頭が下がる。小走りで届け先へ急ぐ宅配のドライバー、駐車場の出入り口で交通整理をする警備員…。これも夏場には格段にしんどい仕事の一つだろう。着ぐるみの「中の人」である

▼大阪の遊園地で、着ぐるみでダンスの練習をしていたアルバイトの男性が熱中症で亡くなった。「中の暑さと息苦しさは入った人にしか分からない」と知人の女性。映画配給会社で働く彼女は、新作の公開イベントなどで人手が足りないときには、「中の人」に駆り出されるのだとか

▼最近の着ぐるみは、電動ファンで外の空気を入れて内部を冷やすので、随分楽になったそうだ。昔ながらの全身を包むタイプの着ぐるみで動き回るのは、相当過酷だろう

▼昨今の「ゆるキャラ」人気もあり、イベントには着ぐるみが付きものに。企業や団体だけでなく、地方自治体もそれぞれキャラクターをつくり、着ぐるみが地域のPRに一役買っている。旅行や帰省の客を迎えるこの時期は、出番も増えそうだ

▼きのうは「山の日」。外に出て自然を楽しむ人もいよう。「中の人」も「外の人」も、水分補給や適度な休憩などの熱中症対策は万全に。

PR

PR

注目のテーマ