「直方日若踊」家々回る 保存育成会メンバー初盆供養

西日本新聞 筑豊版

 初盆を迎えた家々を回って故人を供養する県指定無形民俗文化財の「直方日若踊(ひわかおどり)」が13日、直方市内で始まり、伝統の郷土芸能を継承する市中心部の三つの団体の一つ、新町保存育成会(森定行会長)のメンバー24人が5軒を回った。

 日若踊は江戸時代から伝わるとされ、直方藩士が上方(大阪)で習った踊りに手を加えた「思案橋踊」と、上方の歌舞伎役者が長唄の要素を取り入れて完成させた「本手踊」がある。

 「本手踊」は歌詞が2種あり、新町保存育成会は「なにし あかしに 仮寝の旅路」で始まる歌詞を継承する。各家では、妻折笠(つまおりがさ)や花笠をかぶった6歳から83歳までの踊り手10人が歌や三味線、太鼓の音に合わせ、踊りを披露した。

 昨年12月に店主の田中秀孝さん=享年(63)=が亡くなった明治町商店街の田中茶舗の前では、妻の紀子さん(67)が遺影を抱いて見守り、「主人は長く日若踊に裏方で関わらせてもらった。踊りを見て喜んでいると思う」と感謝した。

 古町中区と古町北区の保存育成会は14日に計15軒を回る。 

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