火星探査のロマンに興奮 NASA・石松拓人さん、故郷福岡市で講演

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 米航空宇宙局(NASA)の現役エンジニアで火星探査計画に携わる、福岡市中央区出身の石松拓人さん(38)=米ロサンゼルス在住=が、「地球外生命探査への挑戦」と題して市科学館で講演した。自ら参加している火星無人探査機を2020年に打ち上げる計画などを紹介。「31年ごろには地球外生物の痕跡が見つかる可能性もある」と、ロマンあふれる宇宙の話題で来場者を感心させた。

 石松さんは平尾小・中学校、修猷館高卒。子どもの頃から宇宙やスペースシャトルに魅了され、高校で映画「アルマゲドン」を見てNASAで働く夢を抱いた。東京大を経て米マサチューセッツ工科大に留学。16年からNASAジェット推進研究所で働いている。

 7日にあった講演で石松さんは、高解像度の衛星写真を使って、火星探査機が将来通るルートを設計する現在の仕事を説明。土星と地球が収まった写真やNASAの開発現場の映像をパソコンで中継するなど、豊富なデータや資料を披露した。「宇宙はすごく遠い。有人探査は、水や酸素が必要で不便。ロボットによる無人探査にできることはいっぱいある」と語った。

 定員200人を超え、サテライト会場を含め計280人が来場。子どもたちは「NASAで一番楽しみなことは」「地球は数億年後どうなる」と活発に質問し、石松さんも「NASAで自分が関わるミッション(事業)は初めてで、探査機の打ち上げと着陸が楽しみ」などと応じた。

 石松さんによると、1年前に来福した際、科学館館長に「地元への恩返しで講演がしたい」と飛び込み営業し、「アポロ11号月面着陸50周年記念特別企画」として講演会が実現した。石松さんは取材に「NASAで働く夢を持ち、好きなことを続けてこられたから夢がかなった」と子どもたちにメッセージを送った。

   □    □

 福岡市科学館は17日、プラネタリウム番組「アポロストーリー 月への挑戦」投映と、月面調査チーム「HAKUTO(ハクト)」で知られる日本のベンチャー企業「ispace(アイスペース)」広報担当者の講演を行う。午後4時と同6時からの2公演。定員は各回220人で事前申込制。中学生以上1200円、小学生600円、未就学児無料。

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ