呉服町商店街に駄菓子店 喜ぶ子ども忘れられず移転再オープン 唐津市

西日本新聞 佐賀版

 焼き物や文具などの店が軒を連ねる唐津市中心部の呉服町商店街。その一角に6月、昔ながらの駄菓子店が1年2カ月ぶりに復活した。昨年3月末まで、近くの商店街で約20年にわたり営業していた「からつ だがし屋さん」。周辺の再開発を機に1度は店をたたんだが、駄菓子を手に喜ぶ子どもたちの姿が忘れられず再びオープンした。店主の井上誠二さん(58)は「また、誰もがわくわく楽しめるような場所にしたい」と意気込む。 

 同市鏡の菓子問屋「井上商事」を営む井上さんは1999年、商店街の空き店舗対策として京町商店街に駄菓子店を開いた。開業当初から母親の玲子さん(83)が1人で店番を担い、「おばちゃん」と慕われる温かい人柄と懐かしの菓子類が子どもから大人まで幅広い人気を呼んだ。

 だが約2年前、再開発事業で立ち退きを求められた。井上さんは玲子さんの体調面も考慮し、「寂しいけど仕方ない」と閉店を決意。昨年3月末、約20年の歴史に幕を下ろした。

 しかし今年3月、店への思いが再燃した。知人に誘われ、近くの呉服町商店街のイベントで駄菓子を販売すると、子どもたちが次々と訪れ、店内に元気な声が響いた。「知った子から昔なじみの客までたくさん来てくれて驚いた」。開店の要望も多く、「喜んでくれる人が本当に多くて。長くやってきた母ちゃんのためにも、また開きたいと思った」と井上さん。

 商店街の空き店舗を借りて6月1日に開店。店番を引退した玲子さんも再び店に立ち、親しい子どもたちとハイタッチを交わした。前とは内装やレイアウトが変わったが、店の前の通りには約20年前から同じ看板を置く。多い日は300人ほどが来てくれるという。

 母親と来店した大志小2年の池田ときさん(7)はきなこ棒やラムネを購入。「お菓子の種類がいっぱいで楽しい。早く食べたい」とうれしそうだった。

 平日は午後2~7時。土・日・祝日は午前11時~午後6時。不定休。

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