『からだの無意識の治癒力 身体は不調を治す力を知っている』 山口創 著 (さくら舎・1620円)

西日本新聞 くらし面

 桜美林大教授の著者は、人間のポジティブな側面に焦点を当て、そこを伸ばしていく健康心理学を専門とする。本書では、情動や情緒の土台となる臓器の中で、特に腸、皮膚、筋肉に着目。それらが心に及ぼす関係を豊富な事例から解き明かし、心を前向きにするための具体的な方策を提案する。

 腸内細菌の状態や呼吸の仕方、睡眠、体温、姿勢、体を動かすこと…。それらがいかに、心のありようとつながっているか。猫背にならないよう意識する▽日光を浴びる▽散歩する-など。「ゆっくりとした」「弱い刺激」を体に与えることで、「なんとなく、やる気が起きない」「何をするのも面倒くさい」といった、いわゆる抑うつ状態を改善に導くというアプローチは説得力十分だ。

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