県内でも戦没者追悼 74回目の終戦の日

西日本新聞 佐賀版

県護国神社であった終戦記念平和祈願祭で黙とうする出席者たち 拡大

県護国神社であった終戦記念平和祈願祭で黙とうする出席者たち

玄海町の追悼式で遺影を前に献花台に花を添える女性

 74回目の終戦の日を迎えた15日、県内でも太平洋戦争の戦没者を追悼する催しがあり、遺族たちは平和への誓いを新たにした。

 佐賀市の県護国神社であった終戦記念平和祈願祭には遺族ら約80人が出席し、正午には1分間黙とう。あいさつで徳久俊彦宮司は「令和を迎えたが(戦争があった)昭和の時代が遠くなり、特に英霊のことが忘れ去られつつあるのではないか」と懸念した。

 県遺族会によると、遺児の平均年齢は77~78歳ぐらいで、戦争体験を語り継ぐことや会の継承が課題という。出征した叔父を硫黄島で亡くした佐賀市の古川隆吉さん(74)は、祖母が終戦後も叔父の帰還を待ち続けたと振り返り、「あの戦争は何だったのか。不戦の努力をし、戦争がない世の中を継がなければならない」と話した。

 一方、玄海町の仮屋区東公民館での追悼式には遺族ら約20人が参列。全員で黙とうし、脇山伸太郎町長が「尊い犠牲の上に平和と繁栄があることを忘れてはならない」と式辞を述べた。その後、参加者は1人ずつ花を手向け、犠牲者をしのんだ。戦争で父親を亡くした近くの西明子さん(77)は「74年たった今でも父を思うと悲しい。平成に続き、令和も戦争がない日本であってほしい」と目に涙を浮かべた。

佐賀県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ