盆に鳴り響くかねの音 五島で念仏踊り「チャンココ」

西日本新聞 長崎・佐世保版

 盆の3日間、哀調を帯びたかねの音が五島市の各地で鳴り響いた。約800年前から伝わるとされる念仏踊り「チャンココ」。今年も商店街や初盆を迎えた家庭などで繰り広げられ、先祖の霊を慰めた。

 チャンココは、かねの音の「チャン」と、太鼓をたたく「ココ」の音が、その名の由来といわれる。担い手の柱は地元の青年団員たち。団員は花笠に腰みの姿で、肩からつるした木太鼓を打ち、バチを交互にかざしながら「オナムミョーデ」など、独特のはやしに合わせて踊る。同市にはオーモンデやカケなど、名称こそ異なるが同様の念仏踊りも伝わる。

 15日、上大津、下大津両地区の団員たちは地元の墓地などで踊りを披露した。祖母の初盆で愛媛県今治市から帰省した川田尚美さん(39)は「かねの音で、祖母との思い出が脳裏をよぎりました」としんみり。時に激しく、時に穏やかに舞う姿に、住民や帰省客は見入っていた。

 両地区の踊りは、県無形民俗文化財に指定されている。踊り手を務めた井関健太さん(33)は「墓地の焼香場で踊ると神妙な気持ちになる。これからも伝統を残していきたい」と話した。

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